高齢猫の定期健診のすすめ|谷 動物病院 オフィシャルサイト

より深く、親密に。ペットはいわば家族です。谷 動物病院では私たちは家族のようなわんちゃん、猫ちゃんをより深く、親密に診察/治療を行えるようにゆとりのある診療を心がけています。

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高齢猫の定期健診のすすめ

皆さま、こんにちは。
昼夜の寒暖差が日に日に増して秋の季節となってまいりました。季節の変わり目は体調を壊しやすいため、健康管理に気を付けて過ごしてください。また、この時期は散歩もしやすくため、外出することが多くなると思いますが、気をつけないといけないのが散歩中の誤食です。秋から冬の時期にかけて異物の誤食で来院されるワンちゃんを多く見かけます。散歩中はリードをしっかりと持ち、落ちているものを誤食しないよう心がけてくださいね。

さて、先日、「高齢猫の診察について」のセミナーに参加してきました。講師はRCVS認定猫医学専門医のDr.Sarah Caneyで高齢猫に多い疾患と診断法、治療方針について学んできました。高齢とは猫ちゃんでは11歳以上(人で60歳くらい)を指し、15歳を超えると超高齢に分類されます。
人でもそうですが、若い時は体も健康であまり病院に行くこともないですが、年齢が上がるにつれて関節が弱ってきて整骨院や整形外科に通ったり、腎臓や糖尿病などで内科の病院に通ったりすることが多くなります。猫ちゃんも同じで、高齢になって多い病気は、腎臓病や骨関節炎、認知障害などがあげられます。
骨関節炎については高齢猫の90%以上が罹患していると言われており、動くと痛みを伴うので高い所に上らなくなったり、動きがぎこちなくなったりなどの症状が見られます。ただ、飼い主様は高齢でおとなしくなったと考えていることが多く、気が付いていないことがほとんどです。
腎臓病も初期ではあまり見た目の変化がなく、少し水を多く飲んでいるけど大丈夫と考えてしまうようです。しかし、腎臓病では高血圧を伴うことが多く、放置すると腎臓がさらに悪化したり、高血圧により目の神経が障害され、失明したりします。そのため、高齢な猫ちゃんは定期的に血圧の測定をすべきで、健康そうに見えても可能であれば年2回の来院を提案しています。どうしても猫ちゃんを連れての来院が困難な場合は、尿検査により腎臓病の早期発見ができる場合があるので尿を持ってきていただくようお願いいしています。病院の待合室には、無料の検尿容器(しょう油差し)を設置しておりますので、持ちかえっていただきまして、採尿していただけたらと思います。
医療の発達や飼い主様の意識の変化に伴って、長生きな猫ちゃんが増えてきております。とても喜ばしいことですが、それにより、高齢動物ならではの病気も増えてきております。もし、見た目は何もなくても最近病院に行っていない猫ちゃんがいましたら、定期健診に来ていただけましたら幸いです。


桃木 啓輔
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