谷動物病院

TEL(072)277-8202
月・火曜、木曜〜土曜/午前9時〜12時 午後5時〜7時
水曜日と日曜日は休診日です。
MENU

現時点での最高の治療内容をめざして。

ホームお知らせ

食事を飲み込んで失神する犬について

食事中に失神する犬のオーナー様から相談がありました。

先日、動物病院に電話で「食事を飲み込むときに失神します。2次診療施設でMRI検査では脳に異常がないといわれてます。近医で特発性のてんかんとして治療を受けていますが、よくならない。」とのことでした。これはヒトでは数多くあるようです。食物の嚥下で食道の内圧が上昇し延髄から心臓の迷走神経を刺激して交感神経を抑制することで血圧低下や徐脈 心停止を起こすそうです。そのほかには食物で拡張した胃や食道が左心房を刺激して虚脱させることで血圧低下を起こす機序、食事による交感神経の興奮で(これは犬では時々あります)血圧や心拍数の一時的な上昇後にその後の血圧低下で失神する(Bezold-Jarisch reflexによる機序などがあるそうです。

生活指導としてはゆっくり噛むこと 少しずつ飲み込むこと 炭酸飲料は避けること 発作前の前駆症状(気分不良やふらつき)を自覚すればしゃがみこんで転倒に備えること等があります。重症例ではペースメーカーを埋め込むこともあるようです。

残念ながら電話してくださったかたの連絡先を聞いていなかったので、もしこの記事を読まれましたら再度ご連絡いただけたらと思います。心臓に関してはこの病態に非常に興味を持っておられる先生を存じております。よろしくお願いいたします。

2024年11月2日

最新記事20件

予約診察について

平日の14時~16時に予約診療を行っております。 診察内容や処置によってはご予約していただく方が、よりよい治療を行える場合があります。
また「他のわんちゃん、猫ちゃんがいるとうちの子は興奮してしまって・・・」「うちの子はじっとするのが苦手で待ち時間が長いとつらい」という場合にもご予約して頂けるとスムーズな診療が行えます。
お電話にてご予約を承っております。また予約状況によってはご希望の日、時間にご予約が取れない場合がありますが、ご了承ください。
ページトップに戻る