アジソン病のイヌ
アジソン病は、副腎という臓器から分泌されるホルモンが不足することで食欲不振、下痢や嘔吐などを引き起こす病気です。
症例はイヌ、ミニチュアダックス、去勢オス、7歳。数日前から食欲が落ちているとのことで来院されました。
血液検査では白血球の増加、ナトリウム濃度の低下、そしてカリウム濃度の増加が確認されました。レントゲン検査では大きな異常は見られませんでしたが、続く超音波検査では副腎という臓器が2.3mm(正常:およそ3~7mm程度)と小さいことが確認されました。
アジソン病を疑い、翌日血液中のコルチゾール値の検査を行いました。結果は基準値よりもずっと低い値だったためアジソン病と確定診断し、ステロイド剤の注射、および内服による治療を開始しました。
定期的な注射と内服薬が奏効し、症状も落ち着いて元気に過ごしています。
2019年7月8日