皆さまこんにちは、お久しぶりです。
12月。さすがに冷え込みが骨身にこたえますね。
もう暖房器具なしでは部屋にいても身震いしてしまう今日この頃、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、先日は消化器セミナーに参加してきました。
今回のテーマは「タンパク喪失性腸症」です。
ざっくり説明しますと、腸粘膜からタンパク質が漏れ出る疾患で、その根本的な原因にはさらに「慢性腸症」や「リンパ管拡張症」、「リンパ腫」などの病気が隠れていたりします。
症状は主に下痢ですが、フードを変えるだけで症状が治まる時もあれば、ステロイドを用いたり、腫瘍性の場合は抗がん剤を始めたり、とその治療法も様々です。
なんだかややこしいですね。
細かい話はさておき、実はこの病気、
講師の先生によると、最近見かける機会が増えているそうです。
動物たちが高齢化してきたことや、検査の精度が上がったことなど
理由はいろいろ考えられますが、わりと身近な病気なので、
「最近うちの子やせてきてない・・・?」
「なんか便がユルくなってきたかな。」
「うちの子8才だし、そろそろ健康診断しとこうかしら。」
などなど、少しでも気になった場合はぜひご相談ください。
巨海 竜一(獣医師) 2017年12月27日