皆さまこんにちは、2018年を迎えてからもう一か月が経ちましたね。
今更な気もいたしますが、新年あけましておめでとうございます。
今年はより丁寧な診察を心掛けていきます。
さて、先日は聴診のセミナーに行ってきました。
聴診というのは言うまでもなく、皆さまよくご存じの聴診器を使って心音、もしくは呼吸音を聴くアレです。人の病院ではもちろんの事、動物病院でも基本中の基本となる検査方法です。
ほとんどの場合1分程度で終わるこの検査ですが、呼吸音の異常(副雑音)、心雑音、心拍数、心拍のリズムなどからいろいろなことがわかります。確定診断まではできなくても、異常を検出するうえではとても強力な武器になります。
ただ、先ほども申しましたように、基本中の基本であるがゆえに、セミナーなどはほとんどなく、また血液検査や画像検査とは違い、検査の本質が「音」なので、専門書で字や絵を見てもなかなか勉強しきれないというのが難点です。さらに、人間であれば聴診する場所や流れは細かく決められていますが、残念ながら動物の場合はそこまで細かくは決められていません。今回のセミナーではこのあたりの落とし穴を埋めるように半日かけてじっくりと勉強してきました。
セミナーのタイトルは「聴診道場」。
ユニークな響きですが、決してネタではなく本当に竹刀を何度も振るように音をひたすら聴き、鍛錬するという内容なので、ぴったりの名前です。
ちなみに、講師の先生いわく、人の医者では「わきの下の聴診」をしている先生は聴診を丁寧にやっている先生だ、と少し信頼度があがるとのことです。なるほど、参考にします。
巨海 竜一(獣医師) 2018年1月31日