「卒業論文」
とてもアカデミックな響きですね。僕自身は大学在学時に出したものが最初、でおそらく最後です。皆様はどんな卒業論文を出されましたでしょうか。
さてさて・・・
先日、とある中学校の生徒さんが来られ、インタビューを受けました。
事のはじまりは、一通の手紙から。中学校の課題の為に取材させてほしいという内容でした。いつもの職業体験かな、と思っていたのですが今回は体験ではなく取材、少し様子が違います。どうやら卒業論文制作の一環として訪問したいとのこと。
「卒業論文!?」
驚きました。中学で卒業論文を出すのかと。聞くところによると、それぞれの生徒が自身のテーマに沿って一年かけて調べもの、取材を重ね、一つの論文を作るそうです。大学で見られるような研究論文とは違うかもしれませんが、それでも一年かけて作るものです、かなりの労力になるでしょう。インタビューの内容は当然の事、獣医師についてのあれこれ。さすが進学校といいましょうか、あいさつ、会話の受け答え、ともに丁寧な生徒さんでした。
話をしながら不謹慎ですが、この卒業論文のあり方について考えていました。一部の学校だけでなく多くの学校で課題にしてもいいのではと。受験を控える学生にはたまったものではないでしょうが、論文とはいかないまでも、これまでの人生の十数年を振り返り1つのレポートを出してみるというのもいいきっかけになりそうです。
巨海 竜一(獣医師) 2018年8月22日