皆さまこんにちは。寒くなってきましたね。
うっかり薄着のまま就寝してしまい、朝方の冷え込みでお腹を下しそうになる今日この頃、皆さま如何お過ごしでしょうか。自分は冷え込みに備えて、最近は少し暑い程度に着込んで寝るようにしています。
ところで
皆さまは「尿石症」という言葉をご存知でしょうか。
人でよく耳にするのは「尿管結石」でしょうか。「群発頭痛」や「すい炎」と並んで非常に痛い病気として知られていますね。尿管に結石がある場合を「尿管結石」と呼び、腎臓に出来た場合は「腎結石」、膀胱に出来た場合は「膀胱結石」、そしてそれらすべてをまとめて「尿石症」と呼びます。
ではこの尿石症、イヌやネコでもみられるの?ときかれると、答えはYESです。非常によく見かけます。
当院では毎月末に大阪府立大学で開催されている泉州臨床研究会に参加していますが、先日そこで膀胱結石の症例について発表させていただきました。多くの先生方から質問やご指摘を受け、会自体は自分にとって非常に大きな刺激となりました。治療法も様々で悩まされる場合も多いようです。厄介なことに何の症状もなく、また血液検査でも異常が見られず、気づいた時には大量の結石がたまっていた、なんてこともしばしば。
最近は予防医学が浸透し、健康診断を受ける頻度が増えていますが、ぜひ画像検査も含めて健康診断を受けてみてはいかがでしょう。
巨海 竜一(獣医師) 2018年11月2日