みなさまこんにちは、遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
去年に続き、丁寧で安定感のある診察を心掛けてまいります。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、先日動物行動学のセミナーに参加してきました。
テーマは「認知症と問題行動」です。高齢の動物たちと暮らしている方々は遭遇する機会も多いかと思いますが、イヌやネコも認知症になります。症状としては、夜鳴きが多くなる、排泄を失敗する、睡眠の時間帯が変わる、といった行動の変化が目立つようになってきます。
残念ながら加齢によって見られるものなので、完治させることはできませんが、その進行を遅らせることは可能だそうです。そして、その治療法も薬に限ったものではなく、床のすべり止めを用意したり、適度な運動をさせたり、抗酸化作用のあるサプリメントを飲ませたりと、お家でできることもたくさんあります。
ただし、症状が重い場合は薬を使ってもなかなか改善が見られないこともあるようです。対策は早めにしておいた方がよさそうですね。
講師の先生が言うには、7歳を超えたあたりから認知症を警戒した方がいいとのこと。
トイレの失敗や夜鳴きなど、行動の変化が少しでも気になった場合は、気軽にご相談ください。
巨海 竜一(獣医師) 2019年1月31日