柴犬が固まったということで来院されました。尾を見つめてじっと動かなくなるということです。10分程で元に戻るそうです。悩んだ末に神経病で有名な大学の先生に尋ねてみました。するとてんかん発作の部分発作ではないかといわれました。大脳皮質の限局部位に病変があり瞼や唇 耳が収縮したり片方の顔面をひっかくような動作まあるそうです。奇妙な行動や稀には散発性の下痢やおう吐もあるそうです。自分が今まで診断したてんかんは全般発作のみでした。自分の不勉強さを恥じるとともにてんかんという病気の奥の深さを改めて思い知りました。
谷 憲一郎(院 長) 2010年12月18日