本日来院した仔犬の便ですが、糞線虫が大量に寄生していました。いままで検便で数匹観察したことはあるのですが、今回は大量も大量、顕微鏡で400倍の倍率で1視野に十数匹いました。調べてみると結構恐ろしい虫で、皮膚から犬に感染し血管やリンパ管から肺循環にのり右心房から肺に到達し気管支から喉頭、食道、胃を通過。小腸に留まって産卵を始めるそうです。肺炎にもなりやすいとのことで今回のワンちゃんも咳も出ていますとのことで久しぶりにドキドキしています。人間に感染した場合は不定愁訴になるそうで、そんなことを言われると人間何となくそんな気持ちになるものでなんか昨日の晩から頭が痛いような、体がだるいような、、、。今まで原虫やコクシジウムばかり気にしていたのですが、『はっ。』とさせられました。
谷 憲一郎(院 長) 2013年8月15日