最近やっと馬の乗り方がわかりました。ボーツとした性格なので、この境地に到達するまで、えらく時間がかかってしまいました。でもおぼろげながらなんとなく判ってきました。『イメージを考えて集中して乗る。』これは非常に大事な話でこのように乗りたいと常に馬の立場に立って馬側のイメージを持って乗らないとまずその領域には絶対に到達できないこともわかりました。最初は馬を御するというか力任せに拍車や鞭でガンガン追って乗っていました。これは最低でした。重い(反応が鈍い)馬は単純に鈍感だと考えていました。でも実際は重い馬は体の固い馬でした。馬はゆっくりと時間をかけて右に左に動かしているとどんどん自由に歩きだします。大概の馬は真面目で馬房から出すと喜んで動き出します。馬が自分から勝手に(ここが大事)喜んで(理想ですが)ほんの少しの合図で動いてくれる。これを目指しています。著名な選手は厳しいランニングや筋力トレーニングをしていません。足は(脚)はぶら下げているだけです。私も頭では判っているのですが、ついつい自分の都合で拍車を使ってしまいます。馬が脱力してだらんとしたふにゃふにゃの状態にしてしまう。私の目指すはこの領域です。乗馬は実に楽しいです。早く馬場に着いて30分ぐらいかけてゆっくり馬装します。手入れも充分にしてブラシをかけると光ってピカピカになります。乗馬の楽しさが少しは伝わったでしょうか?
写真は、猫の胃と十二指腸から取り出したビニールひもです。激しい嘔吐を繰り返していました。猫はヒモが大好きなので充分注意してください。
谷 憲一郎(院 長) 2016年1月23日