先日、プードルの股関節脱臼が来院しました。以前は交通事故や外傷で週に何度か診たことがありましたが、最近は屋内で飼育してる為か、めっきり減っています。最初に鎮静下で整復をするのですが、スッと入ってくれました。処置前にはいつもドキドキします。入るかな?入らなかったらどないしょ。方法は単純です。内股に太めの紐をかけて足先を反対側に引っ張るだけです。カクッと音がして正常肢と同じ長さになります。しかしレントゲンで確認しているうちに再度はずれてしまいました。今度は入れた姿勢で固定を懸けます。大丈夫です。何とか抜けません。『ああ今日は何て運のいい日だ。こんなに簡単に入って抜けないなんて。』と毎回思う自分は単純なのでしょうか?
実は手技よりも鎮静剤を思いきりかけることにポイントがあるように思います。
抜けてる方(?)は今のうちに早めに来院ください。いまなら感覚が戻っていますので。
谷 憲一郎(院 長) 2016年10月5日