毎月末に大阪府立大学で行われている研究会で『犬の腸重積の3例について』を報告しました。発表は名簿順で回ってくるのですが、毎回4題出るので結構すぐに回ってきます。長く開業していますが、いまだに人前で話すのが苦手で終わればしばらく無いのでホッとします。犬の腸重積ではオーナー様のお話を伺い、レントゲン写真、血液検査も実施しますが、最終的には超音波検査が非常に役に立つという内容です。発見したらすぐに開腹することが多いのですが、すでに腸管が壊死している場合もあり、なかなかプレッシャーがかかります。手術後には再発する例もあり予後不良となる場合もあります。嘔吐と血便は必ずと言っていいほど見られますので見つけられたら近所の獣医さんにご相談下さい。掲載写真は典型的な腸重積のエコー画像です
谷 憲一郎(院 長) 2016年11月8日