マダニには視覚や聴覚はありませんが、嗅覚触覚、温度感覚が優れているそうです。草に止まって血を吸う相手をじっと待ち続けています。哺乳動物の接近は動物が発する酪酸の匂いで感知します。その鋭敏な温度感覚で動物の体温を感じ取り温度の方向にタイミングを見計らって身を投じるそうです。(すごい話ですな。)うまく体表に着地したら手探りで毛のない皮膚を探り当てて吸血を開始します。吸血時には口からセメント様の物質を出してしっかりと皮膚に食らいつくのです。ある研究では18年間絶食で餌を待っていたという報告があるそうです。こんなに根性の塊のようなダニですが恐ろしい病気を起こすので残念ですが、駆除しなければなりません。この話はあの東海林さだお先生のコラムで読みました。実に為になります。でも話が長いのでこの辺で辞めます。次回に続きます。
谷 憲一郎(院 長) 2018年9月28日